上智大学 学長に聞く!
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Vol.23 上智大学特集 上智大学 学長に聞く!-2

上智大学の国際性とは

伝統に安住することなく、'上智独自の国際性'を追求

受験生のみなさんは、上智大学にどのようなイメージを持っていらっしゃるでしょうか。まず思い浮かぶのが、国際性を重視した教育や語学教育などかもしれません。

本学は、1913年にヨーロッパから来た3人のイエズス会神父によって設立された、キリスト教ヒューマニズムを教育方針の根幹に置いた大学で、来年、2013年に創立100周年を迎えます。いわば上智大学の国際性は、すでに創立当初から積み重ねてきた伝統といえるわけですが、我々は今、その蓄積や評価に決して安住することなく、現代にふさわしい"上智大学ならではの国際性"を追求すべきだと考えています。

では、具体的にそれはどのようなものか。いくつかの取り組みを例にお話ししていくことにしましょう。

すべて英語で行われる授業をどの学部の学生も受講できる

「国際性を身につける」ために必要なこととして、まず語学力があげられると思います。上智大学でも伝統的に語学教育には力を入れていますが、近年とりわけ重視しているのが「国際舞台で活躍する際に本当に使える語学力」です。そこで大切になるのが、語学と合わせて国際関係論や国際経済学、あるいは国際法といった国際的な事象に関するさまざまな学問分野を幅広く学ぶこと。上智大学は、この四谷キャンパスに8学部28学科がすべて集まっており、自分の専門領域だけでなく、他の学部・学科の科目も幅広く履修できるしくみになっています。ですから、語学力と国際的な知識を融合させて学ぶことができる。これは本学の大きな特色だと思います。

また上智大学には、すべての授業を英語で行う国際教養学部という学部がありますが、他学部の学生でも一定の英語力があれば、この学部の授業を受講できるようになっています。国際教養学部には多くの留学生が在籍していますから、この四谷にいながら世界中の学生と机を並べることができるわけです。

さらに、大学院の地球環境学研究科に昨年、英語コースを設置しましたし、2012年9月からは、理工学部にすべての授業を英語で行うコースが2つスタートします。

このように、英語を使って専門領域の学びを深めることで、語学力も伸びるし、新たな視点で専門を学ぶことにもなる。とても有意義な経験になると思います。

キャンパス環境について

海外に行かずとも、四谷キャンパスで'留学'を経験できる環境

Q最近の大学生は、本当に“内向き志向”ですか? Aいいえ、海外への関心が多様化しているのです。

近年の大学生は、海外に出ることに消極的な「内向き志向」だと言われています。たしかに上智大学でも1年間などの長期留学を志望する学生数は伸び悩んでいますが、私は、国際的な関心を持つ学生が少なくなっているとは思いません。依然として多くの学生が、グローバル・イシューに対する強い関心や異文化への興味を持っています。むしろ我々の役目は、それらの意欲や関心をうまく導いてあげることだと思っています。

ひと口に留学といっても、今の学生たちのニーズは多様です。それらのニーズに応えるため、一般的な長期留学だけでなく、夏期休暇などを利用して海外で学べる短期研修や短期語学講座、海外でフィールドワークなどの体験学習を経験できるプログラムなど、さまざまな制度を用意しています。

さらに先ほどもお話したように、上智大学の場合は、すでに四谷キャンパスの中に多くの外国人教員がおりますし、各国からの留学生と一緒に学ぶこともできる。何も海外に出ていかなくても、国際的な環境で学べるチャンスがふんだんにあります。

現在、上智大学では創立100周年を記念してさまざまな事業を進めていますが、その大きな柱のひとつが、これまでの国際化をさらに推し進めることです。とくに欧米だけでなくアジアからもより多くの留学生を入れたいと考えており、英語を母語としない国からの留学生向けの英語教育、留学生向けの日本語教育を行う言語教育研究センターを立ち上げるところです。

また東京・世田谷区の祖師谷に開設した、上智大学祖師谷国際交流会館は、400人近い留学生と日本人学生が、生活をともにすることができる施設で、日常生活レベルから異文化交流ができます。100周年記念事業としてはその他にも、国際的な分野で活躍する人材を育成することを目的とした新学部の開設も検討しています。これからも上智大学では、今後の社会を見据えて、伝統の国際性をさらに進化させていきたいと考えています。


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