神奈川大学のキャリア教育〜多様な体験を通じた人間力の育成〜
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Vol.12 神奈川大学座談会―3

神奈川大学におけるキャリア教育の考え方

神奈川大学におけるキャリア教育の考え方をご紹介ください。

生徒写真

中島:

先ほど申し上げた通り、本学ではキャリア教育を「人間力の育成」と捉えています。通常の授業をはじめゼミナール(以下ゼミ)・インターンシップ・留学・課外活動などすべての教育を「人間力の育成」という観点から取り組んでいます。

明比:

企業が求める人材がかなり高度化していることを考えると、人間力を育てていくことはとても重要ですね。

出口:

本学は「成長支援第一主義」を掲げており、入学してから卒業までに学生一人ひとりの力を伸ばすことに教職員が一体となっている点が特長であり、アピールポイントでもあります。

中島:

私は、20歳前後の若者には無限の可能性があると確信しています。入学時の学力が将来を決めるのではありません。本学で過ごす間に、学生自らの意欲や力と教職員の教育力によって大きく成長し、そこから自分の望む将来を切り拓いていける、そのためのキャリア教育、つまり人間形成のための教育を実践していきます。

キャリア教育の取り組み

具体的なキャリア教育の取り組みについてご紹介ください。

ゼミ写真

明比:

本学では、以前から就職課においてキャリア教育を実施し、自己発見力・自己表現力・自己実現力・対人関係力(コミュニケーション力)・問題解決力という5つの能力育成に取り組んできました。2006年の教育改革でこれらのキャリア教育をカリキュラムに組み入れました。キャリア形成科目?〜?がそれで、1年次前期から3年次前期までに5つの能力をステップアップしていくスタイルで修得できます。

出口:

私から紹介したいのはゼミです。「ゼミの神大」と言われるくらい、本学はゼミを重視しています。法学部の場合、たいていの学生が2年でゼミ?、3年でゼミ?、4年でゼミ?と、3年間にわたって一人の教員のもとでゼミを受けます。2年次に専門分野の基礎を学び、3年次で本格的に討論し、4年次でゼミ論文をまとめていきます。この過程で、論理的思考・自己表現力・コミュニケーション力など社会で必要とされる能力が身に付いていくわけです。

中島:

私もゼミは「人間力の育成」の要になるものだと思っています。

出口:

ただし、私の場合を例にとると、行政法や行政学は専門性が強くなり、勉強に付いていくのが大変だ、というケースが生まれます。そこでもっと早い時期から、基礎的な能力を育成できないかと考え導入したのが「FYS(ファースト・イヤー・セミナー)」でした。これは初年次の導入教育として2006年から取り入れました。20余人の少人数制で、全学部・全学科で必修科目とした点に特長があります。

中島:

FYSは各種施設の利用方法・図書館の活用法・ノートの取り方から、本の読み方・討論の方
法・レポーティングなどを学べるため、年次が上がってゼミで学んでいくうえで非常に有効です。また本学ではこれを必修科目としていることで、友人が早くにできることもメリットだと思います。本学は全国から学生が集まりますので、1年生の早い時期に話ができる、相談ができる友人や教員と出会えると孤立感もなく、学生生活に馴染んでいけると思うのです。

出口:

教員にとっても最初は手探りの部分がありましたが、3年目を迎え年を追うごとに内容はブラッシュアップされていますし、学生・教員たちから「とても有意義な科目である」と評価されるようになっています。

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